- 敷地面積
- 107.22㎡
- 延床面積
- 96.75㎡
- 構造
- 1F2F木造
- 竣工
- 2007年
- 構造設計
- ノアノア空間工房
- 施工
- 本間建設
この住宅の設計はお施主さまからの「リビングを通らないと子供部屋に行けない家をつくりたい」というご希望から始まりました。家の中のどこにいても、家族の気配を感じられ、子供の成長を楽しみにしてのんびりと時間が流れていく。そんな心地よい家を実現するために、お施主さまとの対話には時間をかけました。
そして最も頭を悩ませたのは1階にリビングと駐車場を取りたい、という施主の希望でした。
リビングが1階だと車が丸見え、道路からの視線も気になります。それらの問題をクリアにしながら南側の光を取り入れる必要がありました。
そこで長方形の本体に白い塗り壁で囲まれたパティオがついたプランを思いつきました。吹き抜けのパティオに面した開口から光も風も人も入ってくる。エントランスも兼ねることを思いつきました。
そしてこの大きな木のあるパティオが暮らしの中心となりました。リビングと一続きに感じられるのでアウトドアリビングとして様々な使い方が生まれるのです。
目の前が道路では閉塞感が生まれますが、パティオの存在で開放感もうまれました。
リゾート地や特別な場所を訪れなくても「家が一番好き」と素直に思えるような空間が完成したと思います。
- メディア
- ・狭小住宅⑦(ワールドフォトプレス)2008
・Lee「小さな家こそ理想のマイホーム」(集英社)2008
・TV朝日「渡辺篤史の建もの探訪」20090215
・「PLUS 1 LIVING」 (主婦の友社) 2016/Spring