女性建築家 大塚泰子の建築デザイン事務所 「ノアノア空間工房」
2010年01月19日
「DOMA HOUSE」 竣工いたしました。
2010年01月19日
「富久町の家リノベーション」 完成しました。
2010年01月09日
雑誌掲載のお知らせ
2010年01月09日
あけましておめでとうございます。
2009年12月26日
年末年始のお知らせ
リノベーション
| ■ そうだ!リノベーションしよう! | ■ 空室率0%をねらえ |
| ■ メンテナンス・リフォーム・リノベーションの違い | ■ 介護住宅こそリノベーションを |
| ■ 売上アップにつながるショップ計画 | ■ 低予算で、この空間なんとかしたい |
| ■ 「お金をかける・かけない」のメリハリ |
■ そうだ!リノベーションしよう!
今回はリノベーションについてです。
私の今住んでいると言うか仕事場(Living Studio)は、初めは屋上の物置小屋
、ペントハウスでした。前に勤めていた会社がここから自転車で15分のところにあったため、仕事や飲み会で夜遅くなった時はこの物置小屋で寝ていました。ある時、大雨が降って外の排水溝がつまっていたため床上浸水になってしまったのです。しかもサッシと壁の隙間から水がジャーとすごい勢いで部屋の中へ。。。。
なんだろうと思い調べてみると、悪い事は重なるもので、屋根の雨どいにごみがたまっていて水がちゃんと流れなかったのです。しばらく経つと床がふかふかとなりとうとう穴があき、壁紙もはがれてきました。とうとうリフォームしないとダメだということで、
私の登場 です。
まるでこの日がくるのを待っていたかのように、私だけがワクワクでした。というのも私は密かにリノベーションを企てていたから。ここでいうリノベーションとは、
「一つの部屋をみんなでシェアして使おうよ。」という一つの空間の多様性すなわち、フレキシブルな空間をつくるということ。
日中は母の日本舞踊のお教室に、夜は私のリビング・キッチンとして使えるように。そして、今となっては私の仕事場にもなっている訳ですから、あの、寝るだけの物置小屋からは想像できません。リフォームで終わっていたら、床や壁は小奇麗になっても物置小屋は物置小屋のままです。
これでリフォームとリノベーションの違いが分かってもらえたでしょうか。
リフォームより前向きな姿勢、「建てる」というより、「住まう」「利用する」に力を入れた選択が、リノベーションなのです。
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■ メンテナンス・リフォーム・リノベーションの違い
| メンテナンス(維持) | 機能の低下速度を弱める行為 |
| リフォーム(補修) | 陳腐化した機能を竣工時点のレベルまで回復させる行為 |
| リノベーション(改修) | 竣工時点を上回るレベルにまで機能を高める、あるいは新たに付加する行為。空間の用途変更のための改修工事 |
■ 売上アップにつながるショップ計画
売上をアップする方法は簡略して言えば、ソフトの面とハードの面どちらも充実させる事です。ソフトの面でお客様を惹きつけることができなければ、いくらお店の見栄えが良くても、リピーターが増えません。一度きて終わりです。また、ソフトの面サービス・味・品揃え、個性的な商品などが充実していても、その特徴とマッチしていなかったり、お店にセンスがなければ、初めてくる客をキャッチできません。つまりソフト・ハード両方がうまく絡み合った時、売上アップにつながるのです。
ソフトの面の攻略については、沢山の本が出版されているし、アイデアは、街の中に転がっているものです。そう、やろうと思えばお金をかけずに自分で何とかできるものです。しかし、空間構成は、いくら本を読んでもあなたのお店の立地条件と同じものは載っていません。
だって、あなたの持っているお店は 世界でたった一つだし、お店の改装にかけられる資金だって違うのですから。具体的な手法についてはここで相対的には言えません。なぜならそのお店一つ一つに顔があり、特徴をだしていく必要があるからです。その手法は数限りなくあるのです。
ただ一つだけ言える事は固定概念は出来る限り捨てて取り組んでください。私達は今、大きな変化・変革の中にいて、次々と新しい考え方が生まれているのですから。そういった中でも建築に関して言えば、「リノベーション」という新しい選択枠ができたと言えるでしょう。
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■「お金をかける・かけない」のメリハリ
今回はリノベーション特集なので、ハード面についてお話します。 私が以前担当したある原宿のブティックでは、スケルトン状態からの300万円の改装工事の依頼でした。正面にも壁一つない状態です。
この時、私達の出したアイデアは「前面ガラス」「床は土間のまま」「壁天井は服が見栄えるように白ペンキにし、カウンターだけ特注の家具をデザインする」でした。
空間そのものはお金をかけずにシンプルにして、カウンターと全面ガラス張りにはお金をかけて見栄え、機能的に充実するようにしたのです。通りすがりの人も入ってくるようになり、リピーターも増え、売上アップにつながりました。ようするにお金をかけるところ・かけないところのメリハリをつけるということが大切なのです。
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■ 空室率0%をねらえ
壁紙をきれいにし、少し設備も良くすれば人が入るとは限りません。それは単なるメンテナンスかリフォームだから。時代は変わりつつあります。生活スタイルが多様化しているのですから、空間のまどりもフレキシブルである必要があります。入居者にとっていかに自由な空間を提供できるかが求められているのです。
どうせリフォームを何回も繰り返さなくては入居者が入らないのなら、1回のリノベーションでその悩みを解決した方が経済的でしょう。入居者候補が見学に来たとき、そこに即決させるためには、ここでの楽しい暮らしを想像させるような空間のあしらい方、シンプルでセンスの良い空間を創るべきです。
どうしても借りたいと思えば多少賃料が高くなったとしても、必ず借り手がいる事を忘れないで下さい。
そして、それはどんなに古い木造アパートでも可能なのです。具体的には水周り、キッチンの改装などが整っていない部屋は、借手の多くが好みません。特にキッチンは作りつけの家具と同様、その存在は大です。キッチン改装は高そうに感じるかもしれませんが、Living
Studioのキッチン仕様なら約10万円以下で作れます。高さも自由に変えられるし、扉がないので古さを感じさせない。クリーニングだけで、メンテナンスフリーです。しかも取り外しが出来るタイプにしたり、移動できるものに変えるだけでその空間の使い方が多様化するといったメリットがあるのです。
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■ 介護住宅こそリノベーションを
ここで間違っちゃいけないのが、リフォームではなく、リノベーションであるということです。手摺をつけたり、昇降便座に取り替えたり、エレベーターをつけたり、設備を整えることに重点が置かれやすいものですが、どうせお金をかけるなら、+精神的なしつらえ、生きる喜び、生活の楽しさが生まれる空間を創られた方がいいと思います。
「C_HOUSE」では車椅子対応のため様々な設備の配慮は欠かせませんでしたが、それ以上に精神的な配慮(材質など)と生活そのものに潤いがでるような空間創り(寝室から大好きな梅の木を眺められ、人の気配を感じることが出来る)を提案しました。もちろん介護する側もいるわけで、それぞれの立場から使いやすい空間を創る必要があると思います。
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■ 低予算で、この空間なんとかしたい
余計なものは取っ払う事。本当に必要なものを、もう一度再確認。空間はその人の生き方を反映します。または、反映できるように空間をフレキシブルにしておくこと。
お料理が大好き、バスタイムが大切、リビングでゆっくり音楽が聴きたい、お教室を開きたい、仕事をしながら暮らす、本がたくさんあるので書斎がテーマの部屋がいい、
気ままにひとりで暮らしたい。夫婦ふたりだけのオトナの暮らし。。。
自分のテーマをしっかり持ってそれを中心に考えれば低予算でできますよ。



